智山学報
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聖憲における「初発心時便成正覚」解釈
――日本華厳宗諸師との比較を通して――
鈴木 雄太
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2018 年 67 巻 p. 223-242

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抄録

「初発心時便成正覚」は『華厳経』に説かれ、華厳宗における成仏論のキータームである。この語については、古くから様々な議論がなされてきた。本稿は、聖憲を中心として凝然門下に属する日本華厳学僧たちの解釈を考察したものである。聖憲は、華厳学僧としての一面とともに、真言学僧としての一面も持ち併せている。「初発心時便成正覚」は、華厳宗のみならず真言宗にとっても重要なタームであり、両教学(華厳教学・真言教学)に造詣の深い聖憲の主張をみることで、「初発心時便成正覚」を捉える際に華厳と真言で解釈に相違があることも確認できた。また最後には、聖憲の学僧としての立場にも言及した。

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2018 智山学報
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