臨床神経学
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症例報告
構音障害をともなった封入体筋炎の1例
諌山 玲名滋賀 健介田中 瑛次郎五影 昌弘徳田 隆彦中川 正法
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50 巻 (2010) 10 号 p. 695-699

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抄録

構音障害を呈した封入体筋炎(IBM)の1例を経験した.症例は71歳男性で,3年前から徐々に握力の低下,しゃべりにくさ,下肢筋力低下が進行するため受診した.舌・前腕屈側・大腿内側の筋萎縮,深指屈筋・大腿四頭筋の筋力低下と構音障害をみとめた.嚥下障害は明らかでなかった.外側広筋の筋生検で,筋線維の大小不同と炎症細胞浸潤,縁取り空胞をともなう筋線維をみとめ,IBMと診断した.舌筋の針筋電図で,低振幅の運動単位電位,安静時の線維自発電位をみとめ,本症例の構音障害の原因として舌筋の障害が推測された.IBMでも,まれではあるが構音障害が合併することがあり,今後注目すべき症候と考え報告する.

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© 2010 日本神経学会
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