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臨床神経学
Vol. 50 (2010) No. 10 P 725-727

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http://doi.org/10.5692/clinicalneurol.50.725

短報

転移性脊髄髄内腫瘍によって,発症から約2週間で独歩不能となる急性脊髄症を呈した34歳男性を報告する.胸椎MRIでは上位胸髄から脊髄円錐までの髄内に広範なT2高信号病変と,第11胸椎レベル脊髄内に造影効果を持つ腫瘤性病変をみとめた.この腫瘤の切除標本は乳頭状発育を示す腺癌であり,原発巣の検索によって肺癌の存在が明らかになった.本症例は悪性腫瘍脊髄髄内転移としては発症年齢が若く,かつ診断時に他の臓器転移をみとめていないことが特徴的である.Longitudinally extensive spinal cord lesion(LESCL)のまれな原因として,転移性脊髄髄内腫瘍に注意する必要がある.

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