臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
Print ISSN : 0009-918X
原著
経静脈的血栓溶解療法中の経頭蓋超音波検査をもちいた連続モニタリング
青木 淳哉井口 保之小林 和人坂井 健一郎芝崎 健作坂本 悠記木村 和美
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50 巻 (2010) 8 号 p. 547-555

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抄録

経静脈的血栓溶解療法(recombinant tissue plasminogen activator[rt-PA]静注療法)中の経頭蓋超音波検査をもちいた連続的な評価(transcranial Doppler[TCD]連続モニタ)の有用性と安全性を検討した.対象はMagnetic Resonance Angiographyで中大脳動脈水平部(M1)閉塞と診断し,TCD連続モニタがおこなえた連続16例.TCD連続モニタで再開通を確認したのは8例(再開通群50%,年齢70[55~81]歳,男性7例[88%],NIHSSスコア18[12~22]点)で8例(非再開通群50%,年齢72[62~79]歳,男性6例[75%],NIHSSスコア19[15~23]点)では再開通がみられなかった.症候性頭蓋内出血は0例であった.TCD連続モニタとMRAでの再開通診断の一致率は88%であった(κ=0.75,P =0.002).3カ月後の転帰良好は非再開通群にくらべ再開通群に多かった(63% vs. 0%,P =0.026).rt-PA静注療法中のTCD連続モニタは再開通現象の評価および転帰の予測に有用である.

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© 2010 日本神経学会
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