臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
Print ISSN : 0009-918X
ISSN-L : 0009-918X
短報
意識消失発作と慢性進行性記憶障害を呈した抗leucine-rich glioma-inactivated 1抗体陽性辺縁系脳炎の1例
谷口 洋平井 利明栗田 正持尾 聰一郎
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 51 巻 10 号 p. 774-776

詳細
抄録

症例は55歳の女性である.意識消失と痙攣で発症し,10カ月後から発作が頻回になり,記憶障害も加わった.発症11カ月後に全身痙攣で入院となった.痙攣は抗てんかん薬で消失したが,記憶障害が続いた.髄液一般所見は正常だが,頭部MRIで両側側頭葉内側面にT2高信号域をみとめた.辺縁系脳炎の原因を検索し,髄液中抗leucine-rich glioma-inactivated 1(LGI1)抗体が陽性と判明した.悪性腫瘍の合併は無かった.副腎皮質ステロイドで症状は改善した.本邦で抗LGI1抗体を同定した辺縁系脳炎の報告は過去になく,貴重な症例と考えて報告した.

著者関連情報
© 2011 日本神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top