臨床神経学
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短報
ダントロレンの有用性が示唆されたけいれん重積発作の1例
日浅 厚則佐々木 良元竹内 敏明冨本 秀和
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2011 年 51 巻 10 号 p. 777-780

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抄録

患者は62歳の男性で,統合失調症のため向精神薬を24年前から内服加療中であった.2010年4月に強直間代けいれんを呈したため,ジアゼパム,フェニトイン,フェノバルビタール投与,ミダゾラム持続静注をおこなったが改善しなかった.しかし,悪性症候群の合併をうたがってダントロレン静注,ブロモクリプチンを経管投与したところ,直後にけいれん発作が消失した.2日後に再発したが,ダントロレン静注後にふたたび発作が徐々に消失した.けいれん重積の寛解にダントロレンが有効であった可能性が示された.

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© 2011 日本神経学会
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