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臨床神経学
Vol. 52 (2012) No. 10 p. 762-768

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http://doi.org/10.5692/clinicalneurol.52.762

症例報告

症例は28歳男性である.頸部痛についで発熱,頭痛をきたして受診した.意識は清明で,項部硬直以外には神経学的に異常をみとめなかった.髄液検査では単核球優位の細胞増加をみとめ,無菌性髄膜炎の診断で入院した.入院4日目に左頭頂葉に広範な脳出血が出現し,開頭血腫除去術が施行された.術中所見と脳血管撮影,後方視的な画像評価から脳静脈血栓症と診断した.Protein S活性の低下をみとめたため遺伝子検査を施行したところ,Protein S遺伝子変異がみとめられ,Protein S欠乏症による静脈洞血栓症と診断した.初発症状が無菌性髄膜炎様であっても,脳静脈血栓症の可能性があることに留意が必要と考える.

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