2013 年 53 巻 11 号 p. 983-985
αシヌクレイン蛋白(αS)は,モノマーからオリゴマー,そしてプロトファイブリルや線維といった,多量体に凝集していくが,近年,早期中間体であるオリゴマーが毒性がより強いとされている.最近,パーキンソン病やレビー小体型認知症で脳脊髄液中αS濃度が有意に減少している一方で,パーキンソン病でαSオリゴマー濃度が上昇していることも報告されている.また,血液中でもαSオリゴマー濃度がパーキンソン病では有意に上昇しているとする報告もある.血液や脳脊髄液中αSの詳細な解析はパーキンソン病をはじめとするαシヌクレノパチーの有効なバイオマーカー開発につながる可能性がある.