臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
Print ISSN : 0009-918X
ISSN-L : 0009-918X
2 心房細動に伴う心原性脳塞栓症の予防
新規抗凝固薬のエビデンス
北園 孝成
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 53 巻 11 号 p. 992-993

詳細
抄録

新規経口抗凝固薬(Novel Oral Anticoagulants; NOAC)として,直接的トロンビン阻害薬であるダビガトランならびに凝固Xa因子阻害薬であるリバーロキサバンとアピキサバンが承認され臨床応用されている.これらNOACの第III相臨床試験ではワルファリンと比較して有効性,安全性ともにすぐれていることが明らかになった.とくに頭蓋内出血の発症が少ないことがNOACの特筆すべき特徴といえる.これらNOACは非弁膜症性心房細動患者(Non-valvular atrial fibrillation; NVAF)の脳梗塞発症予防のために有用な薬剤であるといえる.

著者関連情報
© 2013 日本神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top