臨床神経学
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ニコチンパッチが誘因となったreversible cerebral vasoconstriction syndrome(RCVS)の1例
土方 靖浩渡辺 宏久伊藤 瑞規米山 典孝熱田 直樹祖父江 元
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2013 年 53 巻 9 号 p. 721-723

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抄録

症例は50歳女性である.禁煙目的にニコチンパッチ開始6日後と13日後に,突発完成の雷鳴様頭痛が出現した.最初の頭痛から9日後(パッチ開始15日後)の脳脊髄液検査,脳MRIでくも膜下出血の所見はなく,頭部MRAでも動脈瘤はみとめず,両側後大脳動脈は複数箇所で狭窄していた.ニコチンパッチで誘発されたreversible cerebral vasoconstriction syndrome(RCVS)と診断し,パッチを中止しCa拮抗薬を開始した.その後,雷鳴様頭痛はなく,1ヵ月後のMRAで異常所見は消失した.本邦でニコチンパッチが誘因と考えられるRCVSの報告は過去になく,貴重な症例と考えた.

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© 2013 日本神経学会
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