臨床神経学
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<Symposium 03> 神経疾患における睡眠障害
頭痛と睡眠障害
宮本 雅之鈴木 圭輔宮本 智之平田 幸一
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2014 年 54 巻 12 号 p. 991-993

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抄録

慢性頭痛と睡眠関連疾患は相互に関連があり,その病態の解明と治療介入は慢性頭痛患者の生活の質の向上を図るうえで重要である.閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の症候のひとつにmorning headacheがある.国際頭痛分類第2版(ICHD-2)のsleep apnoea headacheと必ずしも一致しないがICHD-3βにより診断の精度が向上すると思われる.またOSASにおいて片頭痛や緊張型頭痛など他の慢性頭痛の併存にも注意が必要である.片頭痛において,下肢静止不能症候群,ナルコレプシー,睡眠時随伴症との関連について報告されており,これらと共通する病態基盤が存在するものと思われる.

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© 2014 日本神経学会
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