2014 年 54 巻 7 号 p. 577-580
13年間で入院加療したGuillain-Barré症候群(Guillain-Barré syndrome; GBS)53例,Fisher症候群(Fisher syndrome; FS)37例,両者重複3例の再発を検討した.再発症例はFSの4例(女性)再発率10.8%で,GBSの再発はみとめず,FSの再発が明らかに高頻度であった.4例中2例はFSの再発(再発率5.4%),2例はFSとGBSの重複型(再発率5.4%)であり,再発回数の合計は6回で,うち2回はFSで,4回はFSとGBSの重複型であった.GQ1b抗体は初発,再発時と全例出現し,転帰は再発をふくめ良好な経過であった.