臨床神経学
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短報
アザチオプリン内服によりposterior reversible encephalopathy syndromeを発症した1例
小川 諒及川 崇紀四條 友望菅野 重範渋谷 聡望月 廣
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2015 年 55 巻 12 号 p. 936-939

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抄録

症例は15歳女性.他院で潰瘍性大腸炎に対しアザチオプリン治療が開始された4日後に頭痛,7日後に全身けいれんと意識障害が出現したため入院となる.頭部MRIで拡散強調画像(DWI),fluid attenuation inversion recovery(FLAIR),apparent diffusion coefficient(ADC)mapで高信号の血管原性浮腫を示唆する所見が認められた.アザチオプリンの中止後は,可逆性で良性の経過をとり,MRI異常所見も改善した.臨床経過とMRI所見からアザチオプリンによるposterior reversible encephalopathy syndrome(PRES)と診断した.アザチオプリンによるPRESは過去に1例の報告があるのみで,詳細なMRIを追跡しえたのは本例が初めてである.

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© 2015 日本神経学会
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