臨床神経学
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症例報告
脳脊髄液抗ガラクトースIgG抗体が陽性であった関節リウマチ未発症の無菌性髄膜炎の1例
川端 雄一宮地 洋輔仲野 達上木 英人田中 章景
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2015 年 55 巻 12 号 p. 904-908

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抄録

症例は失行,右上下肢麻痺,痙攣で発症し,関節リウマチ症状を認めない69歳女性.脳MRIで両側頭頂葉,左前頭葉の脳表に沿った限局性病変を認め,血中抗CCP抗体,抗ガラクトース欠損IgG抗体,MMP-3,脳脊髄液中抗ガラクトース欠損IgG抗体陽性であり病態的にリウマチ性髄膜炎が疑われた.ステロイド治療に反応し,診断と病勢の指標に抗体価指数(脳脊髄液中抗ガラクトース欠損IgG抗体価/血清抗ガラクトース欠損IgG抗体価)/(脳脊髄液中IgG/血清IgG)が有用であった.本症例は関節リウマチ未発症である点,脳脊髄液中抗ガラクトースIgG抗体を測定した点が初報告であり,貴重な症例と考えられた.

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© 2015 日本神経学会
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