臨床神経学
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症例報告
辺縁系脳炎で発症し,Guillain-Barré症候群様の急性運動感覚性ニューロパチーを呈した抗Hu抗体陽性傍腫瘍症候群の1例
櫻井 岳郎脇田 賢治木村 暁夫犬塚 貴西田 浩
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2015 年 55 巻 12 号 p. 921-925

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抄録

症例は69歳男性.約1カ月前から全身倦怠感,体重減少,もの忘れが出現し,頭部MRI所見から辺縁系脳炎と考えられた.加えて四肢筋力低下,呼吸不全が急速に進行し,人工呼吸器管理となり,末梢神経伝導検査から軸索障害型の急性運動感覚性ニューロパチーと考えられた.血清で抗Hu抗体陽性と判明し,FDG-PETで肺門部のリンパ節に集積を認め,生検により小細胞肺癌を伴う傍腫瘍性神経症候群と診断した.傍腫瘍症候群において,稀ではあるがGuillain-Barré症候群に類似した,呼吸不全を伴う急性運動感覚性ニューロパチーを呈することがあり,抗体の測定や腫瘍検索が診断に有用であった.

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© 2015 日本神経学会
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