臨床神経学
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短報
Fingolimod導入後早期に多数の再発病巣をみとめた多発性硬化症の1例
遠藤 浩信千原 典夫関口 兼司古和 久朋苅田 典生戸田 達史
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キーワード: 多発性硬化症, fingolimod, 再発
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2015 年 55 巻 6 号 p. 417-420

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抄録

症例は46歳女性.14年前に多発性硬化症と診断し2001年からinterferon β-1bを開始したが精神症状で2006年に中断した.以後年に1~2回再発しEDSSは2.5から6.5となった.2012年4月の再発時,methylprednisolone pulse療法後からfingolimod(FTY)投与した.導入20日後から構音障害と下肢脱力がみられ,脳MRIで側脳室周囲,皮質直下白質,小脳半球に数mm程の20ヵ所以上のGd造影効果をともなう病変をみとめた.再発頻度の多い症例へのFTY導入は慎重にし,早期はとくに注意して経過観察をする必要がある.

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© 2015 日本神経学会
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