臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
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短報
フィンゴリモド導入後早期に視神経炎の再発を認めたミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白質抗体陽性関連疾患の1例
宮﨑 禎一郎中嶋 秀樹本村 政勝田中 恵子前田 泰宏白石 裕一辻野 彰
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2016 年 56 巻 4 号 p. 265-269

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抄録

症例は16歳の女性.2012年5月に左眼の疼痛と急激な視力低下が現れ,7日後に光覚弁になったが,ステロイドパルス療法が著効し視力は正常化した.発症11カ月後に大脳白質病変の出現を認め,多発性硬化症を考えフィンゴリモドを導入したが,19日後に左視神経炎を再発し同薬を中止した.発症から2年間,視神経炎再発,脊髄炎等で5回入院した.発症22カ月後の時点でミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白質(myelin oligodendrocyte glycoprotein; MOG)に対する抗体を測定し,全経過で陽性であったことが判明した.フィンゴリモドはアクアポリン4抗体陽性視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)のみならず,MOG抗体陽性関連疾患でも神経症状を増悪させる可能性がある.

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© 2016 日本神経学会
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