臨床神経学
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反射性ミオクローヌスを認めたBickerstaff脳幹脳炎の1例
高木 隆助長坂 高村諏訪 裕美土屋 舞高 紀信瀧山 嘉久
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2017 年 57 巻 7 号 p. 395-398

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抄録

症例は33歳女性.マイコプラズマ感染後に発症したBickerstaff脳幹脳炎(Bickerstaff brainstem encephalitis; BBE)に対し,大量ガンマグロブリン静注療法とステロイドパルス療法を併用し症状は改善した.第15病日より,膝蓋腱や下顎叩打時の反射性ミオクローヌスが四肢・体幹に出現し2週間ほどで自然消失した.反射性ミオクローヌスの起源は,表面筋電図および病態から脳幹と推測した.これまでに反射性ミオクローヌスを呈したBBEの報告はなく稀な症例と考えられた.

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© 2017 日本神経学会
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