臨床神経学
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総説
軽症脳梗塞の再開通療法
高下 純平
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2019 年 59 巻 2 号 p. 84-92

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抄録

軽症脳梗塞は,神経症状の増悪により転帰不良となる症例が少なからず存在し,特に主幹動脈閉塞を有する例でその危険性が高い.しかし,軽症脳梗塞に対する再開通療法の有効性は不明である.神経症状増悪の病態は,側副血行の破綻等,様々なメカニズムが提唱されているが不明な場合も多い.内頸動脈閉塞を有するが,側副血行を介して同側の中大脳動脈が描出される中大脳動脈開存型内頸動脈閉塞症は,血栓の遠位への移動により側副血行が遮断され,劇的に神経症状が増悪する場合があり注意を要する.最近の知見を整理し,主幹動脈閉塞を伴う軽症脳梗塞を中心に,神経症状増悪の病態や再開通療法について概説した.

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© 2019 日本神経学会
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