臨床神経学
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総説
自己免疫性脳炎およびその類縁疾患における最近の進歩
飯塚 高浩
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2019 年 59 巻 8 号 p. 491-501

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抄録

一連の抗神経細胞表面抗原抗体の発見により,脳炎自体の疾患概念も10年で大きく変化し,「自己免疫性脳炎(autoimmune encephalitis; AE)の診断に対する臨床的アプローチ」が提唱された.現在では,脳炎・脱髄重複症候群,てんかん,精神症状,異常運動,単純ヘルペス後脳炎,stiff-person症候群あるいは睡眠行動異常症の一部にもこれらの抗体が関与していることが示され,疾患の既成概念や画像所見にとらわれることなく,早期診断・早期治療することが求められる時代になった.AEの診断・治療上,本邦においては解決すべき課題は沢山あるが,本稿では,橋本脳症や新規発症難治性てんかん重積も含め,実臨床に関連のある話題に焦点を絞って述べる.

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© 2019 日本神経学会
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