2025 年 65 巻 1 号 p. 39-44
症例は52歳女性.亜急性に全身痛・発熱・意識障害を呈し,頭部MRI拡散強調画像で脳溝に沿った広範な高信号域を認めた.血清と髄液での抗cyclic citrullinated peptide(CCP)抗体の上昇と抗CCP抗体価指数の上昇から,リウマチ性髄膜炎を疑った.脳生検でクモ膜下腔に高度の炎症細胞浸潤を認め,リウマチ性髄膜炎と診断した.6回のステロイドパルス療法と後療法を行い,後遺症なく改善した.関節症状を伴わない場合は診断に苦慮するが,リウマチ性髄膜炎が疑われる場合には抗CCP抗体の測定と抗体価指数の評価が診断や治療評価に有用である.