臨床神経学
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短報
トロンボポエチン受容体作動薬療法長期経過中に生じた脳静脈洞血栓症の1例
白川 佐智子津川 潤 森 康雄井上 律郎新居 浩平東 登志夫
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2026 年 66 巻 2 号 p. 103-106

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抄録

症例は特発性血小板減少症(idiopathic thrombocytopenic purpura: ITP)に対しトロンボポエチン受容体作動薬(thrombopoietin receptor agonist,以下TPO-RAと略記)で5年以上治療歴がある60歳女性が頭痛と左片麻痺を主訴に救急搬送された.頭部MRIのFLAIR画像にて軽度高信号を右視床から基底核に認めに浮腫性病変を認め,頭部3DCTAで右脳底静脈および直静脈洞の閉塞が疑われたため,脳静脈洞血栓症と診断した.TPO-RA療法による血小板増多が原因と考えられたが,本症例のように長期経過していても血栓症のリスクがあることを考慮しておく必要がある.

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© 2026 日本神経学会

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