2026 年 66 巻 2 号 p. 90-97
50歳代男性.X年4月末から頭痛・頸部痛を自覚し徐々に悪化したため,5月下旬に入院した.頸部痛のため頸部を後屈した状態で終日臥床していた.頭部MRIで左側脳室下角周囲にFLAIR高信号,DWI高信号,T2*低信号域を認めた.造影MRIで,大脳表面・脳幹・脊髄軟膜に,びまん性造影効果を認めた.脳脊髄液検査は,細胞数98/μl,蛋白140 mg/dl,糖32 mg/dlであった.薬剤治療効果は乏しく,6月中旬に急変し永眠した.剖検で左側脳室下角近傍にEpithelioid glioblastoma(IDH-wild type, WHO grade IV),大脳表面・脳幹・脊髄に膠芽腫の髄膜浸潤・播種を認めた.