臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
Print ISSN : 0009-918X
ISSN-L : 0009-918X
症例報告
Posterior reversible encephalopathy syndromeを契機に診断された高安病の1例
大津 龍太郎岩原 麻衣宮川 公兵赤岩 靖久中村 利生宮本 智之
著者情報
ジャーナル オープンアクセス HTML

2026 年 66 巻 7 号 p. 479-484

詳細
抄録

症例は53歳女性.慢性的な食思不振と歩行困難で前医を受診し頭部MRIで天幕上下の異常高信号を認め当科へ紹介された.入院時左右差のない高血圧および軽度の炎症を認め,所見からposterior reversible encephalopathy syndrome(PRES)と診断し,降圧療法を行った.症状とMRI所見は改善したが一部残存した.高血圧の原因検索中にCOVID-19を発症し治癒後も微熱と炎症反応が持続した.体幹部造影CTで大動脈弓部を含む血管周囲に造影効果を認め高安病(Takayasu arteritis,以下TAと略記)と診断した.本例はPRESを契機に潜在性TAが明らかとなりCOVID-19罹患がTAの炎症顕在化の契機となった.

著者関連情報
© 2026 日本神経学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top