2026 年 66 巻 7 号 p. 485-491
症例は68歳,女性.複視,めまい,姿勢時の四肢の震えを主訴に当院を受診し,全身精査にて肺小細胞癌に伴う抗Kelch-like protein 11(KLHL11)抗体陽性傍腫瘍性オプソクローヌス・ミオクローヌス症候群と診断された.神経症状が顕著,増悪傾向で自立座位困難,Performance Status(PS)4の状態であった.傍腫瘍性オプソクローヌス・ミオクローヌス症候群では腫瘍病勢の制御が不良な場合において神経症状改善に乏しいと報告されている.免疫療法に加えて抗癌剤治療を施行し,腫瘍縮小とPS 3の状態まで神経症状改善を認めた.