臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
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多巣性脳病変を呈し,免疫治療の併用により改善した抗gamma aminobutyric acid (GABA)A受容体抗体陽性脳炎の1例
深見 祐樹岡田 弘明吉田 真理山口 啓二
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論文ID: cn-001038

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抄録

症例は78歳女性である.亜急性に進行する意識障害で入院となった.頭部MRI T2強調画像で皮質,白質に多発する高信号病変を認めた.免疫介在性脳炎を疑い,ステロイドパルス療法施行で一旦改善を認めたが,難治性てんかん重積状態で再入院となった.脳生検では非特異的な血管周囲のリンパ球浸潤を認めた.後日,血清抗gamma aminobutyric acid (GABA)A受容体抗体陽性であったことから,抗GABAA受容体抗体陽性脳炎と診断した.抗GABAA受容体抗体陽性脳炎は極めて稀であるため報告する.

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