論文ID: cn-001061
神経内科専門医育成の現状を明らかにすることは,神経内科の専門医制度をどう構築するかを考える上で重要である.日本神経学会神経内科専門医課題検討委員会では,全国の神経学会教育・准教育施設を対象に,専門医育成の現状についてのアンケート調査を行った.回答率は46.2%,大学病院本院からの回答率は87.5%であった.これにより5年間での全数の約8割と推測される専攻医905人の研修過程を明らかにし得た.87.8%の専攻医が初期研修終了直後の医師3年目より神経内科研修に専念していた.初期研修終了後の3年間について,51.3%の専攻医が大学-市中病院のローテート研修を,36.5%が単独施設で研修を行っていた.