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釧路労災病院神経内科
北海道大学神経内科
論文ID: cn-001121
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症例は56歳男性である.ダニ咬傷3か月後に腰痛,右外転神経麻痺,左顔面神経麻痺,右下肢筋力低下が出現した.経過中皮疹は出現しなかった.血清の抗ボレリアIgMおよびIgG抗体が陽性であった.神経ボレリア症と診断し,抗菌薬およびステロイドパルス療法にて改善を得た.遊走性紅斑がなくとも,ダニ咬傷歴があり多発脳神経麻痺などの神経症状をきたす症例では神経ボレリア症を考慮すべきである.
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