臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
Print ISSN : 0009-918X
ISSN-L : 0009-918X

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

急性A型肝炎後に発症したGuillain-Barré症候群の1症例:発症病態の検討
齊藤 明子齊藤 峰輝下江 豊吉本 武史川上 万里岡本 宏明吉川 恵輔楠 進栗山 勝
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: cn-001165

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

症例は44歳女性.2014年にA型肝炎(hepatitis A; HA)を発症し,上行性の運動障害,両側末梢性顔面神経麻痺,球症状が出現し,Guillain-Barré症候群(GBS)と診断した.特異的ガングリオシド,硫化グルクロン酸含有パラグロボシドおよびスルファチドに対する抗体は認めなかった.GBS発症と関連する可能性のあるウイルス変異の有無の検討のため,保存血清からHAウイルスRNAを検出し,完全長ゲノム配列を決定したが,有意な所見は得られなかった.

著者関連情報
© 2018 日本神経学会
feedback
Top