臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
Print ISSN : 0009-918X
“視神経脊髄型多発性硬化症”を疑う病態から抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白質抗体を検出した場合の臨床的検討
北川 賢長田 高志金子 仁彦高橋 利幸鈴木 則宏中原 仁
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論文ID: cn-001184

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抄録

症例は18歳男性.約半年前に両眼視力低下,1か月前に右下肢麻痺と感覚異常を自覚.入院時,中心フリッカー値は両眼で低下.MRIは頸髄,胸髄に造影効果を伴う散在性のT2延長病変あり(頭部は異常なし).抗アクアポリン4抗体陰性,髄液オリゴクローナルバンド陽性.“視神経脊髄型多発性硬化症”を疑ったが,抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白質(myelin oligodendrocyte glycoprotein; MOG)抗体陽性であった.多発性硬化症を疑う病態から抗MOG抗体を認めた際の対処法は,2017年改訂のMcDonald診断基準にも詳細な言及はなく,今後の知見の蓄積を要すると思われる.

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© 2018 日本神経学会
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