臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
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終夜睡眠ポリグラフ検査の表面筋電図増設により診断しえた入眠時固有脊髄性ミオクローヌスの1例
藤井 陽子大倉 睦美柏井 八重子谷口 充孝大井 元晴
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: cn-001951

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抄録

入眠時固有脊髄性ミオクローヌス(propriospinal myoclonus at sleep onset,以下PSM-Sと略記)は覚醒から睡眠への移行期に生じるミオクロ-ヌスである.固有脊髄路を介して頭側尾側に広がる不随意運動で,入眠困難を来す睡眠関連運動障害である.診断には運動の観察と終夜睡眠ポリグラフィ(polysomnography,以下PSGと略記)が必要であるが,その報告は少ない.入眠期の腹部運動による不眠を訴え受診した80歳男性においてビデオ同時記録と表面筋電図の増設したPSGにより,運動の腹部から上下への伝播を確認し,PSM-Sと診断した.PSGにおける表面筋電図増設の有用性を示した1例を報告する.

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© 2024 日本神経学会

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