臨床神経学
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生体肝移植後14年で発症した中枢神経原発移植後リンパ増殖性疾患の1例
大塚 寛朗島 智秋吉田 光一黒濱 大和辻野 彰
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: cn-001991

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抄録

症例は51歳男性.37歳時にB型肝硬変に対し生体肝移植を施行され,長期の免疫抑制剤使用歴があった.痙攣発作を契機に頭部MRIで左頭頂葉に皮質下白質病変を指摘され,脳病変は急速に拡大した.脳生検が施行され,びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と診断された.生検組織からEBウイルスが検出され,他臓器病変がないため,中枢神経原発移植後リンパ増殖性疾患(primary central nervous system post-transplant lymphoproliferative disorders,以下PCNS-PTLDと略記)と最終診断された.生体肝移植後にPCNS-PTLDを発症した例は稀であるため報告する.

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