論文ID: cn-002017
90歳以上で発症した脳梗塞の機械的血栓回収療法(mechanical thrombectomy,以下MTと略記)に関する後方視的検討を行った.21症例を分析し,発症3か月後にmodified Rankin Scale(mRS)0~2または発症前mRSに改善したfavorable outcome(FO)群は33.3%,mRS 5以上のpoor outcomeは52.4%であった.FOに関連する因子は不明だが,MTの全体的な成績は良好であった.MTは超高齢者であっても脳主幹動脈閉塞の治療に有効であるが,予後予測の更なる研究が求められる.