日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第13回大会
セッションID: O-2-2-1
会議情報

口頭発表2-2 日本語セッション3 (記憶)
観察者の表情筋の操作が恐怖表情の想起に干渉する
安枝 貴文*小川 洋和
著者情報
キーワード: 感情表情, 記憶, 身体化認知
会議録・要旨集 フリー

詳細
PDFをダウンロード (167K) 発行機関連絡先
抄録

Shimamura, Ross, & Bennett (2006)は様々な表情をした顔刺激を呈示し性別判断課題を行った後に、偶発記憶課題を行い表情がどの程度記憶されているかを検討した。その結果、幸福表情が怒り、恐怖、驚き表情よりも記憶されていることを示した。本研究の目的は、顔記憶における表情の効果が、観察者の表情とどのように相互作用するかを明らかにすることであり、Shimamura et al. (2006)と同様の手続きを用いた。本研究では課題中に参加者に割り箸をくわえさせることによって、表情筋を笑顔の状態に近づけた。表情筋の操作が顔記憶の記銘処理・想起処理のそれぞれにどのように影響するかを検討した。その結果、表情筋の操作が恐怖表情記憶の想起に干渉したことを示した。表情を想起する際に自動的な表情模倣が生じており、割り箸による表情筋の操作によってそれが阻害されたため、結果として恐怖表情の再認生起が低下した可能性がある。

著者関連情報
© 2015 日本認知心理学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top