本研究では、日本において英語表記のロゴタイプが商品の印象にどのような影響を与えるのかについて検討を行った。原産地効果の影響の少ない商品カテゴリーにおける英語表記のロゴタイプの効果について調べるため、予備調査では、食品・飲料カテゴリーにおける日本産商品と英語圏産商品間の印象の差の傾向を調べた。本実験では、予備調査で選別された商品カテゴリーを用い、商品のロゴタイプのみを日本語表記条件と英語表記条件として操作し、条件間の印象の差を調べた。その結果、日本語表記条件より英語表記条件のほうがより高級なものとして認識されることが示された。本研究では、その要因を英語の抽象性にあると考え、英語表記のロゴタイプの効果について考察を行った。