日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第23回大会
セッションID: O5-5
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祈りが認知的パフォーマンスに及ぼす影響
*袋本 久美子福島 宏器
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抄録

祈りは多くの人々の日常生活において重要な側面であるが、祈りと認知的パフォーマンスの関係についてはほとんど知られていない。本研究は、自身の行動を誓う形式の祈り(誓願)が、計算課題のパフォーマンス向上に及ぼす影響を実証的に明らかにした。大学生48名を対象とした実験では、参加者を3群(誓願群、嘆願群、自己指示群)に分け、計算課題前の祈りまたは自己指示の文言を操作した。その結果、誓願群は他の2群と比較して、計算課題の回答数が有意に向上することが示された。さらに、各課題前に求めた回答数予測値も上昇し、この予測値が実際のパフォーマンス向上を媒介していた。これらの結果は、誓願の祈りが課題に対するポジティブな心理状態を促進し、それを通じてパフォーマンス向上をもたらすことを示唆している。本研究は、祈りの形式が認知的パフォーマンスに影響を及ぼすことを示し、その効果が祈りの種類によって異なることを明らかにした。

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