日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第23回大会
セッションID: O5-6
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書体の接触経験と可読性の因果関係の解明
*齋藤 岳人, 井上 和哉
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キーワード: 書体, 接触経験, 可読性
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抄録

書体の可読性(長い文や単語での読み進めやすさ)と接触経験は強く関連するものの,これらの因果関係は明確ではない。本研究では,実験室内で書体への接触経験を操作し,接触経験操作前よりも操作後において接触した書体で表された文の可読性が向上するかを検討した。具体的には,可読性が同程度の2書体(創英角ポップと創英プレゼンス)で表された文の可読性を評定させた後,一方の書体のみで表された無意味な文字列を提示し,書体への接触経験を操作した。その後,両書体で表された文の可読性を再度評定させ,操作前後の変化を比較した。その結果,接触経験操作時に接触した書体のみで操作後に可読性が向上した。また,接触経験操作時に使用した文字を含まない文であっても,操作時に接触した書体で表されたものは可読性が向上していた。これらの結果は,特定の書体に接触するなかで,書体の一貫した特徴を学習した結果,可読性が向上したことを示唆する。

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