主催: 日本認知心理学会
会議名: 日本認知心理学会第23回大会
回次: 23
開催日: 2025/05/31 - 2025/06/01
他者音声と自己の発声音声が類似することを音声収束と呼び,先行研究では音響特徴や刺激提示時間を操作可能なシャドーイング課題を用いることで,そのメカニズムが調べられてきた。しかし,当該課題では音声刺激が発声キューかつ収束対象であり,参加者は常に音声に注意を向ける必要があった。このため,既に発声計画が開始された後に提示される課題無関連な音声刺激に対しても収束が生じるかは不明であった。本研究では,発声計画開始後に提示される課題無関連な音声刺激に対し,ピッチ収束が生じるかを検討した。参加者は発声キューに従い,できる限り早く発声することが求められ,発声キュー提示直後に異なるピッチでの課題無関連な音声刺激が提示された。その結果,刺激ピッチの高/低に応じて発声ピッチが高/低くなるピッチ収束が示され,発声計画中であっても入力音声が課題関連性にかかわらず発声処理に組み込まれ,音声収束が生じることが示唆された。