日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第23回大会
セッションID: P1-30
会議情報

エピソード記憶の再固定化期間中の干渉学習による記憶統合
―ソースモニタリングエラーを指標とした予備的検討―
*長井 美友貴伊藤 友一
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

再固定化とは,リマインダ呈示によって再活性化された元の記憶が不安定化し,再び安定するプロセスを指す。Hupbach et al. (2009) は,リスト1とリスト2を2日に分けて学習させ,リスト2学習前にリマインダ呈示(再活性化)を行うか否かを操作した。結果として,リマインダあり群でのみリスト2のソースをリスト1と判断する誤帰属が増加し,逆方向の誤帰属は生じないという非対称性が見られたことを以て,再固定化を主張した。本研究では,この実験の概念的追試を行った。その結果,リマインダの有無に関わらず非対称性が認められた。リマインダなし群でも再活性化が生じた可能性があったため,リスト1とリスト2の学習文脈を変更して追加の実験を行ったが,やはり両群に侵入の非対称性が見られた。このことから,明示的なリマインダなしに再活性化が生じる,あるいは誤帰属方向の非対称性は再固定化に特有ではない可能性が示された。

著者関連情報
© 2025 日本認知心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top