2009 年 47 巻 12 号 p. 12_39-12_44
京都と大阪を結ぶ第二京阪道路は,橋梁建設においてコスト縮減・急速施工・施工中の環境負荷低減・安全性の向上などが求められた。こうした要求事項を満足すべく,茄子作地区と青山地区のPC連続高架橋において,異なる施工条件に適した2種類の合理化施工技術が新たに開発された。比較的広い施工ヤードが確保できる茄子作地区では,敷地内でプレキャストコンクリート桁を製作して一括架設する工法(U桁リフティング架設工法),桁下空間に制約のある青山地区では,PC工場で製作したプレキャストセグメントを施工済みの橋桁上で組み立てて一括架設を行う工法(後方組立方式スパンバイスパン工法)がそれぞれ採用された。本稿は上記2種類の新工法について報告を行うものである。