コンクリート工学
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テクニカルレポート
再生コンクリートを使用した住宅団地建替えのケーススタディ─ASCoT「廃コンクリート再資源化研究委員会」の成果報告─
吉兼 亨潤田 輝美内田 志信木村 隆之
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2011 年 49 巻 11 号 p. 11_17-11_24

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抄録

再生コンクリートの研究開発は1970年代に始まったものの,その後の事業化はほとんど進まなかったことから,2006年から2007年にかけて,再生骨材の処理レベルに応じて,「再生骨材H」,「再生骨材Mを用いたコンクリート」および「再生骨材Lを用いたコンクリート」が,それぞれJIS化されるに至った。しかし,再生骨材Hは普通コンクリートの骨材として使用できることになったものの,二次廃棄物多量発生,環境保全やコスト面で普及するには至っていない。そこで二次廃棄物の発生量が少ない再生骨材Mを用いた構造用コンクリートのケーススタディとして,集合住宅の建替え工事における現場再生についてコストおよびCO2発生量,消費エネルギーなどの比較検討を行った。

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© 2011 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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