2011 年 49 巻 12 号 p. 12_10-12_16
JIS A 6207「コンクリート用シリカフューム」が改正された。今回の主な改正点は,①強熱減量の規格値を,湿分を含まない値として「4.0%以下」とした,②我が国でのシリカフュームの主な用途である高強度コンクリートへの適用に対して,活性度指数を適切に評価できる水結合材比(W/B)30%のモルタルでの試験方法にした,ことである。あわせて,改正に向けた検討の中で,国内外で広く流通するシリカフュームの品質や海外の規格類の調査,さらに蛍光X線分析試験方法の導入に向けた検討や微量金属元素の含有量と溶出量調査も行った。