コンクリート工学
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解説
組立鉄筋と特殊ポリマーセメントモルタルを用いた鉄筋コンクリート造そで壁付柱の耐震補強工法の概要
田子 茂杉山 智昭井戸 隆行松崎 育弘
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2011 年 49 巻 12 号 p. 12_3-12_9

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抄録

PMG-SWR工法研究会は,集合住宅等の既存の鉄筋コンクリート造そで壁付柱に対するポリマーセメントを用いた耐震補強工法について,(財)日本建築防災協会の技術評価取得を受け,適用・普及を進めているところである。本工法は,スポット溶接によって鉄筋を組み立てた「組立鉄筋Aタイプ」を「特殊ポリマーセメント(SPCM)」によって塗り付けるもので,SPCMの高い接着力により補強部と既存部を一体化する工法である。SPCMの施工はコテ塗りが主であるため,騒音・振動・粉塵が非常に少ない利点があり「居住者が住まいながら」の改修工事を目指したものである。本稿では,本工法の耐震補強効果,および,技術評価の概要について紹介する。

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© 2011 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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