アルカリ骨材反応(アルカリシリカ反応:以下ASRという)の抑制対策がJIS規格による規制として始まってから相当の期間が経過している。これまでコンクリート用骨材についてJIS規格によるASR抑制策により,その効果が発揮されているものと考えられる。しかし,現場で用いられたコンクリートの中にJIS規格によって「無害」と判定された骨材を用いたコンクリート構造物でASRによる劣化損傷が生じており問題となることがある。JR東日本では,現行のJIS規格で用いている骨材試験方法を変更することなく骨材の判定方法を2区分から3区分に設定し,抑制対策として抑制効果の高い混合セメントを主体とした方法で実施することとしたものである。