コンクリート工学
Online ISSN : 2186-2753
Print ISSN : 0387-1061
ISSN-L : 0387-1061
工事記録
JR仙石線移設区間の高架橋の設計・施工
田附 伸一阿部 紗希子三上 保岩田 道敏
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 53 巻 2 号 p. 213-218

詳細
抄録

宮城県の沿岸線を走行するJR仙石線は,2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により広範囲に渡り津波の被害を受けた。このうち陸前大塚・陸前小野間は,周辺地域も含めて甚大な被災を受けたことから,東松島市は町全体を内陸の高台へ移転する復興街づくり計画を策定した。JR仙石線も街づくり計画に合わせた形で高台を通るルートを採用し,この区間に位置する東名駅・野蒜駅を含めて移設復旧することとした。新たなルートは沿岸部の低地(T.P.+2.5m程度)から高台(T.P.+22.0m程度)を通る計画とし,高台への前後のアプローチ区間を高架構造とした。本稿では,アプローチ高架橋の設計・施工について報告する。

著者関連情報
© 2015 公益社団法人 日本コンクリート工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top