2020 年 58 巻 3 号 p. 209-216
コンクリートポンプによる圧送では,事故の発生や圧送負荷の算定方法の統一化など課題が指摘されている。コンクリート圧送技術調査委員会では圧送技術に関する最新動向について情報収集を行い,安全性の検討として圧送に関わる事故の分析と輸送管の管理方法の実態,圧送計画の検討として圧送計画における課題と圧送性について,さらに学協会のコンクリート指針類などの相違についてそれぞれ調査を実施した。本稿では,2年間の委員会活動の成果として2019年6月にまとめられた「コンクリート圧送技術調査委員会報告書」に基づいてその内容を解説する。