郡川橋りょう工事は,河川改修事業に伴う既設橋りょうの架替工事であり,明治期に築造された5径間の鋼製桁橋をPC2径間連続下路桁に架け替える工事である。下路桁は,主ケーブルシース周りや横締めPC定着部の箱抜き周りへのコンクリートの充填不良や締固め不足などの不具合の発生リスクが高い。本工事では,施工会社に蓄積された様々な経験知を活用してコンクリート工事の施工計画を立案した。そして,計画の妥当性を確認するために試験施工を行って新たな経験知の蓄積・反映と更なる改善を重ねながら施工を進め,本橋の品質確保に努めた。