コンクリート工学
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土木学会「超高強度繊維補強コンクリートの設計施工指針 (案) 」の概要
内田 裕市田中 良弘片桐 誠二羽 淳一郎
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2005 年 43 巻 3 号 p. 3-8

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抄録

土木学会より「超高強度繊維補強コンクリートの設計・施工指針 (案) 」が発刊された。超高強度繊維補強コンクリートは, 圧縮強度150N/mm2以上, 引張強度が5N/mm2以上と超高強度であり, さらに耐久性も通常のコンクリートに比べ格段に優れた材料である。指針案には超高強度繊維補強コンクリートを用いた構造物の構造性能, 耐久性の照査方法および施工に関する諸規定が示されている。構造性能の照査においては, 超高強度繊維補強コンクリートの引張特性を考慮する点が, また耐久性照査においては, 設計耐用期間として100年を採ることが可能であり, 通常はコンクリート自体が高耐久であるため, 耐久性の照査を簡略化できる点が特徴である。

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