都市計画論文集
Print ISSN : 1348-284X
第37回学術研究論文発表会
セッションID: 14_1-I
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商業集積地における空間の「奥行」に関する研究
下北沢を対象として
*高山 幸太郎中井 検裕村木 美貴
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抄録

本研究は下北沢の都市空間構造を、店舗集積率と歩行者交通量の面から明らかにすることを目的としている。複雑な下北沢の街路空間を分析するために、ビル・ヒリアによって提唱された「奥行」を数量化する「スペース・シンタックス理論」を用いる。これは都市のオープンスペースを細分化し、奥行を数量化するものである。 結論として次のことが示された。1)下北沢において駅は街の構造上の中心には存在しておらず、歩行者は駅、店舗は街の構造上の中心の近くに多く分布している。2)雑誌に載るような集客力のある店舗は他の店舗に比べ、街の中心から離れたところに存在する。3)これらの特性が来街者にとっての魅力を広めている可能性が示された。

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© 2002 公益社団法人 日本都市計画学会
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