自由が丘周辺には、行政地域名称として用いられる八雲や、駅名になっている都立大学、駅名であり行政地域名でもある緑が丘などの、駅名や行政地名によって構成される地名があるが、本研究の狙いは、名称にある地名を含んだ建物の立地が、どうやってに徐々に拡大していくかを明らかにすることを目的としている。 この研究により、対象地域のほとんどの地名が付けられた建物は、同名の駅名の600m圏、もしくは同名の行政 区域内に収まる傾向にあるが、自由が丘は、駅を中心とした半径600m以内の地域や行政区域内以外にも、自由が丘という行政区域のすぐ外側や、既存の自由が丘と名称の付いた建物の近傍、自由が丘駅から高低差を感じることなく歩けるエリアや、自由が丘駅から600m近くにある駅の周辺に広がっていることが明らかになった。